---夏祭り---
辺りで太鼓や笛の音、ものを焼く音、売る音がけたたましく聞こえる。
いつもはこの時間になれば人一人通らないこの道も今日は歩く隙間すらない。
それどころか出店の明かりで今が何刻なのかすらわからない。
「・・・人を待つって結構退屈なもんなんだな、初めて知った」
神社の境内に続く2、3段の石階段の上にカカシは腰掛けていた。
自分としてはかなり遅れたつもりだったがサクラが珍しくそれ以上遅れている。
懐から愛読書を取り出す。
「サクラなにやってんのかな?ま、まだ終わりそうもないしいっか」
しばらく読みふけっているとタッタッタッと走る音が近ずいてきた。
「来たかな?」
カカシが視線を上げるとそこには見慣れた人物が走り寄ってきた。
「せんせーっ」
「ナルト、お前も来てたのか?」
ナルトは縁日が初めてかと思うくらい面やら金魚やら色付ひよこやらを身に付けていた。
「お前縁日初めてなのか?どうすんだそんなに買って。それより、一人で来たのか?」
ナルトは手に下げているものを持ち替えながらニッコリ笑って言った。
「違うってばよ。今日はイルカ先生とサスケも一緒なんだってばよ。」
ナルトが指を指す頃にはイルカとサスケもナルトに近づいて来ていた。
「あ、これはカカシ先生。いつも3人がお世話になっています。」
イルカは丁寧に挨拶をした。
「いえいえ、それよりイルカ先生はまたなんでこの二人を?」
「あ、はい実はナルトに誘われましてね、来てみたらサスケも居たんですよ」
「へぇ、どうしたの?サスケ君珍しい」
「フン、ナルトがしつこいからな」
「なるほどねぇ」
「それより先生、サクラちゃん見なかったか?」
「ん?・・・しらないけど?」
「そっか、誘ったんだけど用事があるからって言ってたからなぁ」
「ほら、ナルト、カカシ先生の邪魔しちゃ悪いだろ?」
「まぁいっか?んじゃ先生じゃーなーっ」
「はいはい」
ナルトはまた走って行ってしまう
「こら、ナルト!それじゃカカシ先生失礼します」
イルカは小さくお辞儀をするとナルトを追って走って行った。
サスケもそれを追って走って行く。
「一人じゃない縁日は初めてなのか・・・なるほどね」
そう言って本に視線を戻そうとした時一人の女の子が近づいてきた。
「遅いよ、サクラ」
「ごめんね、先生。浴衣選んでたら遅れちゃった」
サクラはチラッと小さな舌を見せた。
「ま、いっか。じゃ行こうか?」
「ウン。」
そう言ってサクラはカカシの手を取った。
人ごみを掻き分けながら歩きだすとヤキソバやらたこ焼きの匂いがしてきた。
出店の数はこれでもかと言う位あるがサクラは何一つねだろうとしない。
「サクラ、何か食べたいものとか無いの?」
「うん・・・別に無い」
「あ、そう」
ただ黙々と歩いて再び神社の境内に辿り着いた。
「サクラほんとに何も要らないの」
「うん、あ、先生ちょっと待ってて!」
「どうしたの?」
「いいからいいから」
そういって彼女は出店の方に走って行った。
しばらくすると何かを手に持って帰って来た。
「はい、これ」
「これって・・・林檎飴・・・」
「うん、先生と一緒に食べたかったって言うか何と言うか・・・」
そう言ってサクラはモジモジしながら緑の方をカカシに差し出した。
カカシはクスッと笑うとそれを受け取って一口かじった。
「有難う、サクラ。おいしいよ」
「うん!」
サクラもカカシを見て横に腰掛け余った赤い方をかじった。
ひとしきり食べてからカカシは懐から何かを取り出した。
「はい、林檎飴のお礼」
「硝子細工・・・しかもこれ・・・私?」
「そう、似てる?」
「似てるけど・・・・これどうしたの?」
「サクラが来るまで時間があったからね。無理言って作ってもらったの。ちなみにカカシちゃんもあるけどどっちがいい?」
カカシはもう一つ取り出して見せた。
「んーと、両方!」
「んじゃ、はい」
「有難う先生、わぁ綺麗♪」
「喜んでもらえた?」
「うん。・・・・先生今日はありがと♪」
「何?いきなり。デートならいつでもしてるでしょ?」
「うん、でもなんか今日は嬉しいの」
「プレゼント貰ったから?」
「んーそうかもしんない、えへへ」
そう言うとサクラはカカシの肩に頭を落とした。
「ねぇ、せんせ。」
「なーに?」
「キス・・・して」
そう言ってサクラは気持ち顎を上向けた。
「仕方ないなぁ」
カカシは静かに唇を重ねた。
「んっ・・・」
舌でサクラの歯をノックすると口はゆっくりと開かれた。
お互いの舌が絡み合ってどれ程時間がたっただろう。
ぐ〜っ
急にお腹がなった
「・・・サクラ?」
「・・・うん」
サクラは頬を紅く染めて頷いた。
「お腹空いてたなら歩いてるとき言えばよかったのに」
「だって!・・・キスする時歯に青海苔付いてたりしたら嫌だったんだもん・・・」
「クククッ・・・ハハハハハッ!」
「そ、そんなに笑うこと無いでしょっ!女の子には重大な問題なんだからっ」
「ハハハッ、そ、そうだねっ、はーっはーっ、あーお腹痛い・・・」
「もうっ」
「ごめんごめん、じゃ、やきそばでも食べに行こうか?」
「ウン!、そうと決まれば膳は急げっ!行こう!」
サクラはカカシの手を引っ張った。
「判ったって、そんなに急がなくても出店はまだ終わんないよ」
「だってお腹空いたんだもん、早くーッ!」
「はいはい、わかりましたよ、お姫様」
そうして二人の姿は再び出店の灯りへと消えて行った。
*****終わり*****
はてなんでこんなにバラバラなんだろ・・・昔の私は一体何を・・・
あう〜ごめんなさいこんなんで
なんかサクラよりナルト達の方が多い様な気が・・・
あらためて勉強しなおします
一応サクラの乙女心みたいなのがでてればなぁと思います。
あと、カカシとイルカのしがないサラリーマン的なお互いの立場(笑)
□■SS寄りへ■□